ある晴れた日のこと
ある朝のこと。目覚まし時計の音が鳴り響いたので、すぐにアラームを止めた。
それが、午前七時のこと。
それから30分後。
「あーきとー! 起きろ!」
あきとはなぐられた!
「って、何いきなり殴ってんだよ……。もっとこう、秋人様ぁ〜早く起きてくださいよぉ、みたいな感じでさ……」
「朝からキモいね」
即座にそう言い返して、妹の有希は部屋から出て行った。
別にちょっとぐらい言ってくれていいと思う。減るもんじゃないし。
「まあふざけてないで起きよう。このままだと今度は、」
「さあ秋人! あと三分以内に起きないと、今日のお弁当はトマトとミニトマト詰め合わせにするぞ!」
ぐはぁ! 今度は精神攻撃か!
「その組み合わせ、俺を殺すためだけにあるとしか思えないぞ!」
「だからー、三分以内に起きればいいっていったじゃん。ちゃんと起きたから、それは朝ご飯にしてあげる」
いやいやそれはもっと悪いって。朝から何食わせる気だよ。
すると、姉の空は不屈の闘志でも持っているのか、
「くっ、それならデザートでもいいよ」
などと言い募る。
「……あんたバカぁ? と言わせてもらうよ」
今日は月曜日。
憂鬱な学校が始まる日で、いわゆるブラックマンデーってやつだ。嘘だけど。
「ほらほら、早く朝御飯食べないと遅刻するよ? 別に、遅刻して走ってぶつかってフラグを立てに行くっていうなら止めないけど」
「意味分かんない事言ってないで、早く食べようか」
「ういー。空姉も早く食べよう」
「……つっこんでほしかったな」
坂本家の朝は、空姉の作る朝御飯で始まる。
今日はトーストとヨーグルトだ。
「だいたいさー、入学式直後に転校生なんて来るわけ無いって。ボケるにしてももっと考えたほうがいいよね」
「うっさい。ボケなんてのは、つっこみ次第でどうにでもなるんだから、今のは二人が悪いな、うん」
「空姉はそーゆー風に屁理屈ゆうから、みんなにめんどくさがれるんだよー」
「有希もうっさい」
「その反応の良さ、さては自覚してるな?」
「ふっ、自分の考えの無さぐらい自覚してるさ。年長者を甘く見てはいけないよ君達」
「またまたー、としま発言なんかしちゃってー。つつしみってやつをもっと持って欲しいなー、空姉は」
「あーもーいいからいいから。私の心配なんてしてないで、自分の心配をしたら? 二人も非モテなのは変わらないでしょうが」
それを言っちゃあお終いだ。
「分かったよ。俺達も同類だと認めればいいんだろ」
「あきとー。勝手に自分と一緒にするなんて、ほんと兄しっかくだね」
それを言っちゃあお終いだ!
もてないオタクで悪かったな!
声には出せないな、こんな事……。
「はいはいはいはいわかったわかった! もう早く食べて学校に行こう!」
「学校を出よう! じゃないのね」
「もうボケなくていいよー、空姉」
話好きの空姉にも困ったものだ、と自分を尻目に言っておく。
「はいはい、じゃあ食べちゃおうか」
「ごちそーさまー」
よし、みんな食べ終わったな。
一応全員で学校へ向かうので、待たなくてはいけないのだ。
最後に食べ終わった有希の皿を受け取って台所へ運び、流し台に入れる。時間が無いので、水に漬けるだけだ。
「じゃあ早く着替えないとな、制服制服っと」
俺はすばやく制服に着替え、外に出ようと思ったとき。
あれ?
皿を洗ってる音が聞こえる……。
そして台所へ行ってみると、空姉が皿を洗っていた。
「空姉、皿洗ってる時間なんかあるの? まさか、もうすぐ8時だということが分かっていない?」
「……分かってないのはあんたでしょ。有希はもうテレビの前で待ってるよ」
あー、テレビの前?
俺はリビングへ行ってみる。
ちなみに、食事中はテレビ禁止となっている。空姉が、「食事はコミュニケーションの場なのよ!」と言ってテレビを見たかった俺と有希を無理やり押し切ってそう決めたのだ。
でも確かに言われてみると、テレビの音が……。
「有希―、学校の準備もせずに何見てんだ、って、あ!」
あのOP……。
今有希が見てるテレビ、仮面ライダーじゃん!
つまり、今日は日曜日だったと言うことか……。はぁ……。
見事に道化を演じてしまった……。
俺は脱力感を感じながらも、有希の隣で仮面ライダーを見るのだった……。
と言うわけで、今日から日記的なものを書いてみることにしてみた訳だけれども。
書き終えてみると、ほんとにただ事実を書いていった感じだな……。
ま、普通の日常にオチなんてあるわけもなし、こんな調子で書いていくか。ある作家さんの話だと、作家になるために必要なものを見に付けるのには日記を書くのがいいらしいから、どんどん書くことにしよう。
あとから見返したときのために付け加えておくと、戦隊ものは録画したのをちゃんと見ておいたから心配するな。と言うか、仮面ライダーも録画してたけどな。
という訳で、今日は終了!
寝よ寝よ!
坂本家 いろうる(仮)→


